しかし、約10日前に二胡母のものになった6畳ほどの部屋は、扇風機をつけると風が近すぎるし、パジャマや被る布団を夏用に替えれば大丈夫だったが、ランはかなり寝苦しかったようだ。
今日29日(木)は昨日よりさらに気温が上がり、台北35度の予報が出ている。たしかに暑い。今日は久しぶりに午後シャワーを浴びるつもりだ。
今朝もまた、ランにさんざん嘆かれつつトロトロと登校準備をしたメイ。二胡母は彼女らと校庭内でバイバイし、そのまま市場へ行った。昨日も行ったが、この後月曜日いっぱいまで、かなりキツいスケジュールになっているので、授業のない今日、できるだけ下準備したり、それを冷凍したりしようと考えたのだ。
これほど暑くても、食品以外に購入したものは、娘たちのハイソックスと自分の秋服である。今週末にはここから10度ほど気温が急降下するとの情報もあるので、油断できない。
さて、今日木曜日は午後5時から二胡レッスンがある。
二胡母が崇拝する陳老師が7月3日に香港の中国古典楽器で構成される有名な楽団を、書類審査が通った二胡仲間6人と実技試験に臨んだご記憶があるだろうか。
もし、陳老師が合格すれば、入団するか否かは本人の決定によるが、そうなると香港移住の可能性が高くなることにひどく胸を痛めた二胡母であった。老師本人も台湾で既に多くの仕事を抱え、複雑な様子だったが、彼の弟子として、楽団合格を心から祝福しなくては、と思う反面、どうにも矛盾した寂しさが拭いきれなかった。
あの実技試験の日から2ヶ月近く経った時、思い切って尋ねてみると、一緒に香港へ飛んだ仲間全員に未だ何の通知も来ていない、とのことだった。試験結果はおそらく1ヶ月後には発表されると聞いていたが、どうしたことか。
日本では考えにくいことだが、正直言って、こういうことは台湾では珍しくない。何かの面接を受けたのに、合否の知らせが結局来なかったことがあり、そのうち慣れてしまった。採用者のみに連絡しているのだろうが、なんとも失礼なことである。香港にもそういう“性質”があるのはわりと容易に想像できる。日本人はやはり、あらゆる面で礼節を重んじ、律儀な国民性を持っていると思う。
あれからまもなく3ヶ月。
敬愛する陳老師はたぶん香港へは行かないだろう。そういうことになったようだ。いくら年若くても、キャリアは長く、その音色の美しさと芸術性の高さ、指導のうまさ、人柄の穏やかさに“この師匠について行きたい”と二胡母に思わしめた人。
同じく二胡を極めようとする、京都の友人も、
「先生の年齢は関係ないよ。自分が尊敬して信じられることが一番大切。」
と書いていた。
そんな彼女の師匠は67歳、上海にいる。来月、その先生のもとへ彼女は集中レッスンに飛ぶ。