38.ラン、多忙な6歳に。メイ、漢詩に合わせダンス。母、仕事と将来設計に専心、資格試験にも取り組む。

 今日20日(火)、台北の予想気温は24〜31度。
 昨日の最高気温は28度で、体感的に気温も天候も似たような感じだ。

 娘たちは忙しくなった。ランの昨日の宿題は注音符号、いわゆる「かな」の筆記練習で結構な量があった。1年半の日本生活のため、こちらの同級生たちよりかなり遅れをとった「中国語の国語」能力を取り返そうと、担任PEGGY老師も力を入れてくれているようだ。
 その上、私は心を鬼にして「ピアノも少しは弾きなさいよ」とか「今日はさんすうやる?こくごやる?」と日本の1年生の教科書も勧める。

 一方、メイも「かな」の勉強に入り、日本人から言えば「漢詩」を教わった。
 振り付けのある詩があり、BELLA老師が流すCDに合わせ、クラスメイトと踊り、すっかり覚えて帰って来た。夫リーが帰宅後、そのプリントを見て念ずると、くるくる、ぴょんぴょんメイは踊り出す。リーが念ずるたびにくるくるぴょんぴょん。身体が自動的に動くようで、本人も踊りたくてたまらない。もう汗までかいているのに、もっと詠んでくれと何度もせがんだ。

 娘たちが幼稚園に入ると、専業主婦の私は多くの自由時間を得ることになった。
 しかし、私は台湾では外国人ゆえ、可能な仕事は限られているし、病気の父を見舞いに今後頻繁に日本へ帰ることになるだろうと考えると、よけいに道は閉ざされがちだ。
 台湾でも日本でもできる仕事、今をしのぐだけでない、将来に広がり続く仕事を、と頭は四六時中アンテナを張り、活動している。

 さて、午後これからは近所のカフェで100円くらいの紅茶でも注文し
「食生活指導士2級」資格認定試験に取り組もうと思う。
 これは日本で受講し、既に修了証書を受け取った女子栄養大学「栄養と料理 一般講座」通信教育修了者のみに与えられる資格試験である。
 まず、できることからやろう。
 きっと未来は拓ける。あかるい。
 
 

   


posted by 二胡母 at 12:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 台北の幼稚園生活始まる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


37.半袖にサンダル、台湾は初夏。再び長安楽器へ。パパっ子だったメイの変化。

雨の日曜日をはさみ、今日は晴天に恵まれた。大阪の最高気温が21度とあったので、台北は30度くらいまで上がるかなと朝思った。
 お昼を過ぎ、今室内で27度ある。半袖を着て、今日はつま先を覆う靴を履く気にならず、サンダルで出かけた。娘たちを幼稚園に送り、昨日市場で買った豚ひき肉でハンバーグを作った後、また長安楽器へ3本目の二胡を持って行った。どうも完全に気に入った状態でなかったからだ。
 今度こそ、好ましい弾き心地を得、台湾の二胡検定試験や社長が自ら中国へ二胡を買い付けに行く話などを聞いて帰って来た。

 さて、姉のランはちょこちょこっと夫リーに中国語で答えることも出て来た。昨日もリーの「さあ、注音符号の勉強やろうか」の誘いから逃げていたランだが……
 それに、かつて通っていた永花幼稚園に慣れるのも、妹メイより速いようだ。

 ホームシック気味だったメイ、もう一つの変化は、ひどく私にべったりするようになったことである。2008年夏に日本へ長期帰国する前はまぎれもなくパパ(夫リー)っ子だった。
 日本にいる間、私が彼女に特別愛情を注いだとも思えない。むしろ、ランより叱らねばならない機会は多い気がするのに、今月台湾に帰って以来、気持ち悪いほど私を慕う。「パパと一緒に寝ようよ、メイ」とリーが再三言っても「ママと寝る。ママがいいもん!」とつれない返事をする。何かにつけ、ママがいい、ママの方が好き、と言うものだから、リーはかなり傷心している。

 リーとも分析してみたのだが、メイにとって日本の祖父母との生活や幼稚園での日々はトテツもなく楽しく、忘れ難いもので、私=日本なのではないか。
 また、彼女の祖父(私の父)は持病が悪化して衰弱が進んでいるため私だけ看病に日本へ帰ってしまうのではないか、と恐れているのかもしれない。

 今さっき、永花幼稚園のメイの担任BELLA老師から電話があった。
「メイちゃんの宿題、あれ、書き過ぎです。あのノートはもう家で使って下さっていいですよ。園ではもうひとまわり大きいものを渡します。それから、お友達との会話は少ないですが、踊ったり遊んだりは楽しそうにしています。」
とのこと。
 中国語のスピーキング能力が回復したら、また状況は変わると私は見ている。

 暑いとはいえ、まだまだ過ごしやすい初夏のうち。なんだか、外で二胡が弾きたくてしようがない二胡母である。
posted by 二胡母 at 14:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 台北の幼稚園生活始まる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


36.東京4月の雪報道にびっくり。初登園の夜、メイが泣き、ランももらい泣き。夫リー、娘たちに厳しく中国語レッスン。

 昨日17日はようやく20度を超え、晴れ間も多く、気持ちの良いお天気となった。この時期に東京で41年ぶりの雪、のニュースに驚いたが、台湾でもあれだけ寒く感じたのだから、それも理解可能な範疇にある。

 さて、その昨日は、義母の実家へマイカーで出かけた。台北から1時間半ほど、客家人が多い地域の一つ苗栗縣。90歳に近い祖母(ランとメイからいうと曾おばあちゃん)がいる。日本の実家を彷彿とさせる、田畑や山の緑まぶしい田舎である。
 台湾に帰って10日余り。台北の街に立っても、こちらの親戚を訪ねても「あー、私はまたこの地に舞い戻り、暮らすことになったんだなぁ」としみじみとした感慨がこみ上げてくる。1994年初めて台北に留学して以来、もう16年の月日が流れたのだ。

 ところで、ランとメイ初登園の後日談がある。
 以前、クラスメイトだった子どもたちがランを覚えていて、こぞってランの手を取り、話しかけ、再会を喜んでくれたし、ランもはにかみながらそれに応えた。
 メイも早々と給食を平らげ、帰宅後まっ先に宿題を済ませたのだったが、夜になって雲行きが怪しくなった。泣いて私に打ち明けるのだ。
「お昼寝の時ね、何人か男の子たちがメイのこと、キライって言ったの。」
 私は聞き返す。
「メイはその子たちが話す中国語がわかったのね?」
メイは頷き、また泣く。日本の幼稚園のお友達に会いたい、と言い出しさらにしゃくりあげ、ランまでもらい泣き、日本が恋しいと言う。

 登園初日。うまく中国語が話せない「外国人」が入って来て、過度に反応する子がいても不思議ではない。たいして悪気はなくても、やんちゃの延長で憎まれ口を叩くこともあるだろう。私は様子を見ようと判断する。

 それから、夫リーが本腰を入れて娘たちの中国語訓練に当たり始めた。こちらの年長組なら、日本語の五十音(かな)にあたる「注音符号」をすでにマスターする頃で、9月からはそれを用いて義務教育を受ける。特にランは急がねばならない。
 リーの焦りとは対照的な娘たちの気が乗らない、のんびりした態度を私は傍観していると、おかしくなってきた。それは、子どもたちのやわらかな頭なら問題ないと、心のどこかで楽観しているからだろう。
 
 
posted by 二胡母 at 07:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 台北の幼稚園生活始まる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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