父子交流をさせる必要があったし、私の居留証有効期限が7月16日で、更新にどうしても一回台湾へ帰らねばならず、夏休み開始を前倒しして日本を発った。
居留証というのは、台湾国籍を取得していない外国人が所持する滞在許可証である。
数種類段階があるが、私は台湾国籍を持つ夫と結婚したため、かなり待遇は安定し、3年間有効の居留証を持っている。
中国語を学ぶ留学生時代は、3ヶ月に一度延長手続に行っていたのだから、3年はありがたい。しかし、本当は私が希望すれば台湾国籍も取得できるのだが、そうすれば日本国籍を放棄することになるので、その予定はない。台湾はつい数年前から二重国籍可能な法律を廃止した。
7月13日、台北で無事居留証更新申請は受理された。
ちなみに、ランとメイはこれが不要である。
台湾で生まれた2人は、台湾と日本両国で出生届を出したので、どちらにも戸籍がある。20歳でいずれかの国籍を選択しなければならない時までこの状態が続き、パスポートも現在のまま、台湾のものと日本のを持っていられる。
リーが日本で、私が台湾で一定の居留制限を受ける一方で、ランとメイはまだ当分、どちらでもその地の国民として扱われるのである。