814.楚の時代に端を発する端午節。今日の台湾は、家族そろって粽を食べる日。日本語講師の予習作業も残りわずかに。この仕事を始めたことも、今の二胡母の状況を作っているのだろう。一生のつき合いになるだろう生徒さんとの出会いもある。また、ここで先生に!? 

 とっくに30度を超す暑さは何度か味わったが、今日の端午節を境に、台湾は季節を夏とする。
 今日は家族集まって粽を食べるのが慣習で、手作りにこだわり続ける家庭もある。しかし、市場へ行けばこれだけ消費されるのか老婆心ながら心配になるほど、あっちを見てもこっちを見ても粽である。
 昨日、夜の授業の前に食べた、二胡の陳老師家定番の上海風粽は、豚肉が入っているかいないかわからないくらい少なく、その分卵黄が多かった。お馴染の具の一つ、大粒落花生も美味でまさにほっぺが落ちた。
水曜日、日本語の生徒さんにもらったのもおいしかったが、陳老師のの方は、食後まったく胃にもたれなかった。すごい。
 2個もらったので、今夜もう一ついただくのが楽しみだ。

 日本語の授業の予習も、あとわずかになった。講師をして1年半、100人くらいの生徒さんを教えただろうか。200人に届くかな。
 今、二胡母は人生の岐路にあるが、これまでの様々な出来事が集約して現在を作っている。この講師業を始めたことも大きな要因だろう。娘たちがだいぶ手を離れて、二胡母の状況を詳しく知る友人がとても積極的に社会に出ること、自分で収入を得ることの重要さを説いた結果であった。
 まず、二胡母はこの仕事をして、結婚後初めて人に褒められた。家にいても褒められたことがなく、自分の存在価値を見失いそうになっていた者にとっては、それはそれは貴重な救いだった。
 そして、出会った多くの生徒さんの中には、おそらく一生のつき合いになるだろうと思う人もいる。

 私が7月に“一時帰国する”と耳にはさんだ生徒さんが、
「先生、今度いつ帰って来るんですか?」
と真剣に訊いてくれると胸が痛む。

 人生、わからない。また、帰って来るかもしれない。

 
posted by 二胡母 at 15:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語講師生活あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


811.台風5号、台湾上陸。今日20日、台湾の半分の地域が休み。二胡母の英日語学校も、午後6時に閉鎖決定。古さんにもらった粽を食べながら。

 台風5号が台湾に上陸中だ。
 今日20日(水)、台湾の約半分の地域が学校、企業ともに休みになっている。二胡母の住む台北は、朝から雨は降っているが、そう強くはない。
 しかし、時間が経つにつれて、すなわち、台風が北上するにつれて、台北の雨風は強まるとは朝からわかっていた。

 水曜日はまず永和校で〔日本語中級〕クラスがある。ここは、もっとも長く担任しているクラスのひとつで顔馴染みの生徒さんが非常に多い。
 その中の一人、50代女性の古さんが粽(ちまき。中国語では“粽子”)を一個持って来てくれた。そう、今週土曜日(23日)は《端午節》。皆で粽を食べ、この日を境に台湾の真夏が始まるとも言われる日である。
 その古さんが言う。
「**市場で買ったこの粽、私が作るのに味がとっても似てるの。だから、今年は作らないことに決めたわ。」
 餃子同様、粽作りも体力も手数も必要なのだそうだ。古さん、ホッとしている。そして、わざわざ私のために一個持って来てくれたのだった。

 午後3時に、台北駅前近くの漢口校で〔日本語初級〕の授業を終えると、受付女史が、6時以降の授業は警報が出て中止になった、と伝えてくれた。いよいよ台風が台北に接近してきたのだろう。
 そこで、二胡母はこの分校に残り、古さんにもらっためちゃくちゃおいしい粽を食べて、これを書いているわけだ。
 明日はどうなるだろう。今夜のうちに台風が台北を離れてくれることを祈る。
posted by 二胡母 at 17:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語講師生活あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


810.台風4号大暴れ、二胡母の実家地方は休校に。台北はおおむね晴れの火曜日。休日の今日、極力のどを休めるぞ。昨日<日本語初級>クラスに初参加した可愛い生徒とは。

 とても心配だった昨日の3コマの授業だが、授業の間、間には極力しゃべらず、身体を休めて、声を温存したまま8時に授業を終えることができた。本当に使命を果たせて爽快だった。
 今日火曜日は講師業公休日。台北は時折雨が落ちたり、また晴れたりと不安定な天気だ。今朝、日本の母がある用事で電話をかけて来たが、二胡母の実家地方は台風4号の猛威をもろに受け、学校は休校になっていると言う。大変だ。被害なく、通り過ぎてくれるといいが。

 昨日までは風邪薬を飲んでいたが、今日は見合わせている。体調は上々、ただ、今日は極力しゃべらない、無理に動かないことにしている。今夜は娘たちがそろって泊まりに来る日、夕方までは寡黙でいられるだろう。
 
 ところで、昨日午後からの<日本語初級>クラスに、可愛い生徒が初出席した。
「今、お昼ご飯を買いに行ってますが、小学生みたいです。でも、変ですねぇ、まだ夏休みでもないのに…」
と常連の生徒さんが言う。
 しばらくして、近所にある餃子屋で2種類のそれを買って来たのは、太り気味でやんちゃ坊主と思しき男の子。二胡母にもっとも近い席を陣とっている。なんで小学生が今の時間に来られるの?との問いに、
「もう、卒業式終わったから。」
と日本語でスラスラ答える。そうか、小6だったのだ。
 聞くと、母親は早稲田大卒の台湾人、父親は日本人。でも、彼の3歳の時に離婚した。父親とはそれ以来一度も会ってないし、記憶もなくて会いたくはない。母親はレストランを経営しているという。
 屈託ない、可愛い腕白坊主だが、約10年、台湾で育ちながら、よくこれだけ日本語力をキープしてきたな、と感心してしまった。明日の授業でも会いたいな。
 
posted by 二胡母 at 14:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語講師生活あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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