「この週末はしっかり勉強しろ!」
とパパのゲキが飛んでいた。そーなの?がんばりなさいよ!と、二胡母も声援を送る。
メイがやって来て、少し声を小さくして自ら告白するには、先日の算数のテストがかなり悪くて、パパにさんざん叱られたらしい。メイが算数にどうも弱いというのは以前から明らかになりつつあったが、彼女が言うその点数には、さすがの二胡母も心配になってきた。1年生でそれでは困る。
自分から叱られた時の状況説明をするのだから、メイ本人はまだそれほど深刻に考えていないのだろうが、二胡母も小学校低学年ですでに自分には数学的頭脳が備えられていないことに気づき、案の定、その後もずっと数学には泣かされ続けただけに、怖い。
どんな教科でも、のちの訓練で回復するものもあるが、その程度にも限界がある。人間不思議なもので、見ていたアニメのキャラクターをそっくりそのまま描ける子もいるし、絶対音感を持つ子もいる。
また反対に、いくら塾に行かせても、微々としか伸びないものもある。努力や環境以外に、何かやはり生まれついて強いもの、弱いものはあると思う。
パパが怒ったらコワイ。誰だって知っている。
メイが二胡母ほど重症な‘数学音痴’でないことを祈る。
4日間続いた初夏の陽気は一段落。少し涼しくなり、曇りの台北より。