3ヶ月ぶりの定期診察のため、台湾大学病院歯科に予約を入れていた日だった。そう、あの二胡母の数ある持病の中のひとつ、顎関節症だ。
3ヶ月前は、かなり右こめかみ付近に傷みがあり、意を害しやすい飲み薬は拒否し、これまで効果大の実績と信頼のある注射を打ってもらった。
あれから3ヶ月。顎関節症を悪化させる要因に「しゃべる」があるが、二胡母も日本語講師業がどんどん忙しくなる一方で、ひそかにこの持病が正面から再発してくるのではないかと怖れていた。
だが、マウスピースをきちんと毎晩つけて眠り、硬い食べ物は避けているおかげか、意外に何事もなく今日まで来た。時々口を開けると、右のこめかみ付近の関節が“カクッ”と鳴ったり、その辺りが痛かったりはするが、ひどくならずに毎回治まってきた。
薄日が差す今朝、娘たちを小学校へ送った足でバスに乗った。7:50頃だった。
そして、地下鉄に乗り換え、いつ見ても巨大な台湾大学病院へは8:20到着。以前はこれくらいに来ると遅くても3番が取れたのに、ここ2回ほどは上には上がいて、今日も8番だった。
約1時間、待ち時間を利用し、日本語初級の予習を一単元こなした頃、順番が回って来た。
王若松医師は相変わらず多くの患者を抱えて目が回るよ、とでも言いたげだったが、二胡母の信頼する王医師の腕はホンモノと鼻が高い気分だった。
痛みが前回ほどひどくないため今日は注射ナシ。そのかわり、万が一痛くてたまらなくなった時のために飲み薬が7日分出た。
多くの国が国境を接するヨーロッパの拠点駅みたいな病院内を歩き、会計を済ませ、約15分薬が出来上がるのを待って、10:40頃すぐ前にある地下鉄の駅に向かった。
顎関節症は寒い時や、ストレスがたまったという理由でも悪化すると言う。特に、王若松医師は二胡母の職業から来る負担をかなり心配していた。しゃべるのはよくないのだ。
今日10日は午後からまた曇ったが、気温が高めで、初冬の服装でいい。
娘たち、期末テスト初日、どうだったのかな。