ランもメイも3人のいとこたちに会うのをわくわく、心待ちにしているので、明日から2人とも期末テストだと言うのに、今からパパについて行ったわけである。もう居てもたってもいられないのだろう。結局、パパの許しが出て、教科書など勉強道具を持って出て行った。
今から思えば、二胡母もそうだった。年に1~2度しか会えなかった東京に住む従兄妹たちとの再会を玄関に出て待っていたものだ。
本来なら、もう一人、義弟が上海にいるのだが、一般企業がこんなに早くお正月休暇に入ったりはできないため、17日一人遅れて帰って来る。
義弟一家には、13歳、9歳、2歳の二男一女がいるが、特に13歳の長男は、小学生の頃上海に引っ越したせいか、今でも台湾に帰りたいと言っていた。
が、近頃、義弟夫婦は上海郊外に家を買うことに決めたので、彼の淡い夢も消えてしまった。
しかし、その13歳と9歳の妹は、義弟たちがアメリカで仕事をしていた時、現地で出産したのでアメリカ国籍を持っている。長男の方は特にコテコテの東洋人顔なのに、アメリカのパスポート所有者なのだ。
その“利点”(?)を活かし、義弟たちはアメリカ国籍を持つ2人を、高校生からアメリカに留学させる計画を、かなり前から立てている。ご存知の通り、アメリカはその地で生まれた者に国籍を与えるある意味、太っ腹な国なのだ。
義姉は独身なので、義弟夫婦の3人と、うちのランとメイ、義母は男の孫一人と、女の孫4人のおばあちゃんというわけだ。
今日から3週間ほどは、にぎやかになるぞ。