もちろん南国台湾にも、日本で見るのと同じ白いヒゲを伸ばし、暖かそうな白と赤の衣装を身につけ、そりに乗ったサンタさんや、雪に見立てた装飾品やクリスマスツリーが今あちこちに増えつつある。そして、キリスト教国でもないのに、ここでも大きなイベントに数えられている。
しかし、毎年思うが、だんだん気温が下がってくるとは言え、日本人からすると、なんとも間の抜けたクリスマスに感じてしまう。雪が平地に降ることなどないし、サンタさんの厚い洋服が羨ましく思うほど寒くもないし、とにかく場違いな印象なのだ。
12月7日、今日台北の気温は24~29度の暑さで、娘たちは汗をかいて学校から帰って来た。明日は小2ランの社会見学なのだが、この陽気は今日までのようだ。天気予報は結構当たっており、さきほどから空が暗くなり、雨が今にも降り出しそうだし、この雨とともに気温がぐっと下がり、明日は19度が台北の最高気温らしい。
ランの社会見学は雨天決行だが、やはり晴れるように願っているけな気な彼女。
そうそう、クリスマスカードはもちろんだが、まだ2ヶ月以上先の、旧正月用のいわゆる“年賀状”もお店に並んでいるのでびっくりした。
おそらく、日本の年賀状とちがい、基本的に元旦のその1日だけをめがけて出すものではなく、1ヶ月ほど前から送ってもおかしくない慣習があるからだろう。
さて、今夜は五十音の授業があるので、夕飯を準備し始めている。メニューのひとつは、日本式茶碗蒸しだ。台湾にもそれらしきものがあるが、日本のもののように弱火でゆっくり蒸さないので、ぼそぼそ穴が開いていたり、口当たりが固かったりする。
二胡母ン家のはもちろん、とろ〜りキメの細かい茶碗蒸しになる。