そこで、また先生はひと頑張りして、ようやく12名の選手が決定したそうだ。言うまでもなく、ランはいの一番に挙手した口だ。この前の『国語本読み大会』にもランは出た。それは、クラスの投票で3人を選び、クラス代表として出場するものだった。
それから先週だったか、『図書館でたくさん本を借りた生徒』を表彰する式があり、ランもその中の一人になった。目に悪いからと、止められながらも、やっぱり本の虫は治らない。喜んでいいのか複雑な心境だが、日本で1年半幼稚園時代を送った頃と変わらず、活発で、積極的な性格である。
なのに、学校へ行くのはメイの方が喜ぶ。不思議だ。たまに学校をけなすようなことを言うくせに、ランはこういう学校行事にすすんで参加する。
喜ぶべきなのだろう。度胸のある子になるのは、二胡母の望むところだ。
今日5日、台北は20度を少し超えたが、しとしとと雨が降り続いている。
最近は、晴れと雨の繰り返し、まるで決まった旋律があるように二つが繰り返されている。