今日もランは二胡母の迎えを望んだが、もうすぐ3週間余り勤務先の英日語学校に休暇を取るため、もう一度日本語主任にあいさつやら確認の手紙を書き、受付嬢に本社へFAXを送ってもらったり、日本滞在中にも予習できるよう、8月に使うと見られる新しいテキストなどをもらったりした。
そして、永和教室周辺は繁華街ゆえ、今日は寄りたいお店が二軒あったし、大好きな『鮮芋仙』のミルクティを飲んだりしていたので、帰りが1時を回った。
ゆうべと似たパターンである。夕立、と言うより、しっかりまとまった大雨で、台北でも浸水被害が出た。
しかし、その雨のおかげで、ゆうべ東から吹き込む風は奇跡のように冷たく、ウキウキするくらい心地良かった。
明日終業式、すなわち、小1最後の登校日になるランは、今日たくさん学校に置いていた物を持って帰って来た。
それから、本来は7月末日まである幼稚園の年長組メイも、明日でひと足早く自主卒園する。日本へ帰り、少しでもかつての同級生たちと小学校へ通うためだ。二胡母は、台湾の私立幼稚園に最後の日まで通い続けるより、約10日間、日本の小学校1年生の教室にかつての同級生たちと机を並べる方を選んだ。隣りの2年生の教室には姉のランがおり、またランの同級生たちもメイにとって、日本の幼稚園時代一緒に遊んだ“先輩”たちなのである。
こんなチャンス、活かさずには無念だ。大都市・台北を抜け出して、四方を緑と山に囲まれた、もう一つの故郷で深呼吸させてもやりたい。
今日の雨はいつまで降り続くのだろう。
ランのピアノレッスンが終わったら、二胡母、最後の台北中央駅前教室・五十音クラスに向かう。
ここからそこまでの間に大きな川が流れており、当然の如く、大きな長い橋・華中橋が架かっている。
レッスンを終え、疲れた身体をバスのシートに預け、その夜景を見るのが好きだ。