今朝のニュースでは、暑さにたまりかねてマイナス30度に保たれた食品用倉庫に逃げ込んだ男性が「凍死」したと伝え、驚いた。
そんな酷暑の昨日の日曜日、ちょっと機嫌が悪かった夫リーが娘たちに「注音符号暗記テスト」実行を宣言し、パンツ一枚で暑さをしのいでいた娘たちはよく状況がつかめぬまま戦闘状態に突入した。
「注音符号」とは、日本語の仮名のようなもので、組み合わせにより表現できる発音が変化し、中国語圏の子供たちが漢字を習う前に覚える大切なものである。
ランたちの永花幼稚園でも年少組くらいから少しずつ教えるし、年長組では只今小学校準備強化コースの真っ最中だ。
リーはしょっちゅう娘たちにそれを教えたり、進度をチェックしていたが、昨日は「一度、徹底的にやらんといかん!」と燃え、読み方と書き取りをまず自分たちで復習させ、自信がついたらパパのところへ行き
パパの出す問題に答える。答えられなかったらバシッと手を叩かれるのがルールになった。
そして、全部合格したら、バスタブをプールにして水遊びをさせてやる、とのごほうび付き。
家内の空気はピリピリ。リーはパソコンを占領しているし、昼食作りには早すぎるし、指の負傷のためあまり長く二胡を弾くわけにもいかず
私は午後のお茶を午前中に前倒しすることにして、1時間ほどノートパソコンを持って出かけた。
1時間ほどで豆乳とバナナも買って帰宅すると、メイがシクシク泣きながら鉛筆握り、机に向かっている。
あら、ランは?と思っていると「ママ〜、来て〜!」と奥から声。
声の方へ行くと、紺色の水泳帽を被り満足げな笑顔でじゃぽんじゃぽんと遊んでいたラン。
「全部合格したよ!気持ちいいー!」
とうれしそう。
実は、注音符号、これまではメイの方が姉をリードしていた。リーがチェックするとメイの方が正しく答える回数が多かった。
だが、読み、書き、を完全に、ということになると、一つ年上のランが面目を保ったというか、成長の早さを証明した感じになった。
結局、メイは昨日のうちに全暗記は無理だった。リーも小学校まであと1年あるゆえ、大目に見たようだった。
ちなみに、二胡母が1994年頃最初に台湾へ留学した時には、この注音符号を教えられたが、2000年以降の留学では台湾以外で用いられてきたローマ字表記のピン音記号を使用するようになっていた。
ゆえに、私はすでに台湾独自の注音符号は忘れてしまい、ほとんど解せない。
今日も酷暑だが、びゅんびゅん強風が吹いている。
あー、一刻も早く「普通の暑さ」にもどってほしい。