扇風機に当たって就寝し、夜中布団を蹴り、お腹を出していたのだろう、ランは寝冷えしたらしく、2日前から痰や咳が多く、だるそうだ。
そのランは幼稚園の大班、日本で言う年長組だが、彼女らは小学校入学を2ヶ月余り後にひかえている。
そこで、娘たちの永花幼稚園は本日21日より、大班の園児たちに新しいカリキュラムを組み、実施する。先週金曜日、そのスケジュール表をランが興奮気味に持ち帰った。
「ママ、来週からランたちの時間が変わるんよ、お昼寝の時間とか。」
的を得ぬ説明を熱心にするが、よくわからず、その表を二胡母自ら拝見してみた。
『永花正音班課程表』と銘打ってある。いわゆる、小学校入学準備クラス開講、ということらしい。国語、算数、英語を中心に、小学校の授業形式に近づけ、園生活の中で小学生になる準備をする、と。
よって、給食の時間は以前より遅くなり、その分午睡の時間も短くなるので、ランはそれを喜んでいたのだ。
それにランは時々、早く1年生になりたい、と言う。理由を聞くと、
「だって、腕時計買ってもらえるもん。」
それにせよ、のん気な理由である。
台湾では普通、小学生から腕時計をする。
「ランより小さい組の子でもしてる子たくさんいるんよ!」
だそうだ。それはいくら何でも早過ぎるだろう。夫リーは、1年生になる時買ってやるから、と約束していた。
雷は聞こえなくなったが、雨の音はまだしている。今夜は気持ちよくサラサラと眠れますように。