しかし、昨日旅行から帰って今まで、妻であり母親の二胡母は世のその座にある多くの女性たちと同様バタバタ、ゆっくり休む暇なく過ごしている。
昨日、海の香りする洗濯物などを洗った後、どしゃ降りの中「黄昏市場」へ歩いて行き、食料調達、帰宅後夕飯、洗い物が終わってやっと二胡を弾き、前回の洗濯物をたたみ、娘たちのシャワー、自分のシャワーで10時半ようやく就寝。旅の疲れでクタクタ、熟睡。
今朝も昨日の大雨で空気は清浄され、気温低め、8時半娘たちを幼稚園まで送り、リーがバイクで出勤する時、一緒に家を出た。病院へ行くためだ。
先週、二胡母は体調を崩したと少し告白したが、実はかなりしんどい数日間もあり、心配した義母が彼女も診てもらったことがある医師を紹介してくれたのだ。
私の体調はかなり回復したが、やはりこの際ちゃんと診てもらえとリーに言われ、行くことにした。
義母が紹介してくれた毛医師は月曜日の午後と夜しか外来の診察がない。週にたった一日である。先週、義母が病院に問い合わせてくれたがもう予約でいっぱい、24日(月)直接朝受付に行き、順番をとってみるしかないと言われていた。
9時、オープンしたばかりの受付に着き、無事、午後毛医師の診察にエントリーできた。午後の診察は2~5時、一度311のバスで帰宅し、夕飯の準備をほとんど終え、これを書いている。もうしばらくしたら再びバスで約30分の病院へ戻る。
今日私が診察を受けるのは、三軍総病院。もともとは軍の病院だった。なんだか仰々しいが、台湾大学病院と並ぶ、台湾医療の最高峰である。本院は台北市のもっと北の方にあり遠いが(かつて義父はそこに入院していた)、台湾大学キャンパスにほど近い(わが家からも30分ほど)ところに分院があり、そこでも外来診察が行われている。優秀な医師が集まる総合病院で、いわゆる風邪や消化不良くらいでは行かないところだ。
こう言うと、二胡母重症?!と勘違いされそうだが、たまたま日本で言う首都に住み、たまたま義母がよく知っているいい医師がおり、どうせなら信頼できるその先生に診てもらえばいい、というだけである。義母の厚意に応えることにもなる。
ゆうべは扇風機ナシで快適に眠れたが、今日日中も台北26度止まり、とても過ごしやすい気温である。曇り、風もある。
今日行く三軍総病院のような大型総合病院は町の個人医院のように150~200元(約450~600円)で診察代と薬代がまかなえた、というわけには行かないが、今できる最高の手立ては尽くした、という安心感は必ず得られる。台湾は国際政治的地位は低いが、医学は劣っていない。この思いは、私が祖国を離れ、この地で生きる上で大きな精神的支えともなっている。