お昼を過ぎ、今室内で27度ある。半袖を着て、今日はつま先を覆う靴を履く気にならず、サンダルで出かけた。娘たちを幼稚園に送り、昨日市場で買った豚ひき肉でハンバーグを作った後、また長安楽器へ3本目の二胡を持って行った。どうも完全に気に入った状態でなかったからだ。
今度こそ、好ましい弾き心地を得、台湾の二胡検定試験や社長が自ら中国へ二胡を買い付けに行く話などを聞いて帰って来た。
さて、姉のランはちょこちょこっと夫リーに中国語で答えることも出て来た。昨日もリーの「さあ、注音符号の勉強やろうか」の誘いから逃げていたランだが……
それに、かつて通っていた永花幼稚園に慣れるのも、妹メイより速いようだ。
ホームシック気味だったメイ、もう一つの変化は、ひどく私にべったりするようになったことである。2008年夏に日本へ長期帰国する前はまぎれもなくパパ(夫リー)っ子だった。
日本にいる間、私が彼女に特別愛情を注いだとも思えない。むしろ、ランより叱らねばならない機会は多い気がするのに、今月台湾に帰って以来、気持ち悪いほど私を慕う。「パパと一緒に寝ようよ、メイ」とリーが再三言っても「ママと寝る。ママがいいもん!」とつれない返事をする。何かにつけ、ママがいい、ママの方が好き、と言うものだから、リーはかなり傷心している。
リーとも分析してみたのだが、メイにとって日本の祖父母との生活や幼稚園での日々はトテツもなく楽しく、忘れ難いもので、私=日本なのではないか。
また、彼女の祖父(私の父)は持病が悪化して衰弱が進んでいるため私だけ看病に日本へ帰ってしまうのではないか、と恐れているのかもしれない。
今さっき、永花幼稚園のメイの担任BELLA老師から電話があった。
「メイちゃんの宿題、あれ、書き過ぎです。あのノートはもう家で使って下さっていいですよ。園ではもうひとまわり大きいものを渡します。それから、お友達との会話は少ないですが、踊ったり遊んだりは楽しそうにしています。」
とのこと。
中国語のスピーキング能力が回復したら、また状況は変わると私は見ている。
暑いとはいえ、まだまだ過ごしやすい初夏のうち。なんだか、外で二胡が弾きたくてしようがない二胡母である。
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