さて、今日はいよいよ4月6日。
昨日ランは2度祖父の枕元で泣いた。病気が進む77歳の祖父との別れを悲しみ、惜しんでいる。なかでも就寝前はひどく、布団に入ってからも号泣してなかなか寝付かなかった。つられるようにメイまで……
2人の間に座った私もひとしきり涙をこぼした。
しかし、この1年半の日本暮らしは彼女らの人生に深く大きな意味を持つものと思い、感謝の念が湧く。もっと成長してから初めて日本の家に帰るのとはまったく異なる作用があると信じられるのである。
市内の公立小学校は今日が始業式で、明日入学式。
校長先生とも約束したとおり、今日ランを連れ、発表されたばかりの1年生担任の先生に会いに行く。ピッカピカの赤いランドセルを背負い、小学校に咲く桜の下で写真を撮ってやるつもりでもある。
そして、教科書をいただき、台湾に持ち帰る。当分日本の教科書と小学館『小学一年生』が娘らにとって「日本語の本」となるだろう。
出発は午後。
またこれから最後の荷造りだ。二胡は日本に2本、台北に1本あるが
ここにある1本を持って帰ろうと思っている。
台湾の日本との時差はマイナス1時間。台北の家には現地夜10時を過ぎるだろう。
明日は台湾からお目にかかれるだろう。再見!
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