たとえば、こんな例があるという。
父親が日本人で、母親がアメリカ人の幼稚園に通う子どもが、母親が使用する英語に英語で応えることを拒否して日本語で答える。これを「消極的バイリンガリズム」と呼ぶ。
一方、聴いて理解できるが自分から話すことが出来ない状態を「受容的バイリンガリズム」という。
どきっ、まさにランとメイはこれである。
台湾または日本で長く暮らすと、彼女たちの中国語と日本語はいずれかが聴いてわかるが話せなくなるのだ。
こうして分析されるとおもしろくなってきた。やはり学術的に研究されている分野なのだとあらためて感心すらする。
さらにこう記してある。
家庭の内と外で別の言語が使用されるのと、一親一言語主義のように家庭内で2言語が併用される環境にいるのとでも差が出てくる。
わが家では、リーは中国語、私は日本語で娘たちと会話しているので、典型的な一親一言語主義に当てはまる。
【「バイリンガル」を学ぶの最新記事】