日本企業から台湾支社に派遣された夫に伴って来た奥サマで、5年くらい台北に住んでいてもほとんど中国語を話せないことがある、と。
たしかに日常の買物はしゃべれなくてもなんとかなることは多いし
台湾にいても、家族や日本人の知り合いとだけつき合っていたら……と考えると、それもアリだなと思う。
やはり外国語習得は環境だけでは無理なのだということになろう。
多かれ少なかれ、自ら「話そう」とか「覚えよう」という姿勢や意欲がないと上達しないし、努力に比例して習得速度が決まって来ると言える。
また、思うに、外国語習得にも個人差ははっきり出る。呑み込みの速い遅いはあるし、発音が難しい中国語ではそこでも開きが見られる。
台北の大学付属学校で中国語を学んでいる時にも様々なケースを見た。
話すスピードはたいしたものなのに、四声が不正確で聴きづらい学生がいたり、何年経ってもその我流の発音が矯正できない場合もあった。
幸い、私がまずまずの中国語を身につけられたのは「熱意」だったのではないかと思う。まるで「恋に落ちた」ように、私は中国語を好きになり、上手になりたくてたまらず、憑かれたように勉強に励んだおかげだろう。
まさに「好きこそ物の上手なれ」の端くれなのだ。それではじめて持続力が湧いてくる。
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