10.予想と期待に反し、台北にいた夏休み1ヶ月半の間、娘たちの中国語は上達せず。

 ランとメイが中国語をどんどん忘れていくことをリーはもちろん快く思わなかった。彼は大学で日本語を専攻していたので、かろうじて娘たちと日本語でも意思疎通をはかれたが、義母やリーのきょうだいや親族とはほとんど会話が成立しなくなっていた。
 リーにその事を指摘されると私は心苦しかったが、娘たちの過去の実績(?)から自信があった私は、
「台湾へ帰って2週間もいたらすぐ思い出すよ。」
となだめたし、実際そうだろうと踏んでいた。

 台湾一時帰国は、7月11日から8月20日の約1ヶ月半。
 私も娘たちがその間に中国語をある程度取り戻すものと予想していたが、幼稚園など、中国語オンリーの社会的環境に身を置かず、ほとんどの時間を自宅で過ごしたため、効果なし。その上、時々徒歩15分くらいのところに住む義母に預かってもらう時など、義母の中国語に日本語で返し、中国語を学ぼうとするより、義母に日本語を教える始末であった。
 よって、義母は時々、
「ランが何言ってるかわからなくて困っちゃうわ〜」
と電話で苦情を言った。
 まあ、義母の口調はさほど重大でなかったし、それにも懲りず、何度か義母はランとメイを預かることを願い出てくれたが、台湾にいても、中国語を話さねばならない環境にいない限り、その言語能力向上は難しいことを学習した。
posted by 二胡母 at 05:00 | Comment(0) | 複数言語教育することになった理由 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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