私の頃がどうだったか定かでないし、この永島先生だからそうなのかわからないが、その地元校区の幼稚園は広く開放されており「いつでも園に見学にいらしてください。」との姿勢を貫いていたので、
「お母さんがしばらく園に何時間かいてもらってもいいかと……」
という話も出た。
しかし、最終的にはそれもどうもイマイチということになった。
ランが私を頼っていては、園や日本語に馴染むスピードが落ちるだろうし、ランの自立心も萎えるだろうから、あえて長い時間わざわざ私が園に待機する案は却下、様子をみながらやってみるしかないと決まった。
案ずるより産むがやすしとはよく言ったもので、9月1日、2学期より幼稚園に登園するようになった4歳10ヶ月のランは、2週間ほどでほぼ忘れていた日本語を話す感覚を取り戻した。
台北にいた時もそうだったが、外向的で人見知りしない性格もそれを後押ししたのだろう、「幼稚園大好き!」、「楽しい!」と目を輝かせ、土日さえ幼稚園へ行きたがるようになった。
そして、今度は、中国語を忘れてしまわないかという危惧にとらわれるようになる。
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