その今学期の<お楽しみ会>で、ランは彼女のクラスの司会をすることになった。電話から弾んだ声で報告された。
苦笑いの二胡母。おもわず口走った。
「またランがやるの!?」
1年半、日本の幼稚園通った時も、そういう行事の時は、放送席のマイク前に長く座れるよう断じて主張する子だった。
台北の幼稚園で発表会があった時も、クラスを代表して先生や保護者に挨拶する役を申し渡された。
とにかく、円満に、和気藹々とやってほしい。
さて、7〜8月は夏休み本番ゆえ、自由が利く人は6月に旅行に行く人が多い台湾。ツアーにしろ、航空券にしろ、6月は安いからだ。
二胡母はもうすぐ日本へ帰るが、まずは生まれ育った山里に抱かれたい。
そして、友人が「静か過ぎて怖い」と形容した家で、深く眠りたい。