今日は家族集まって粽を食べるのが慣習で、手作りにこだわり続ける家庭もある。しかし、市場へ行けばこれだけ消費されるのか老婆心ながら心配になるほど、あっちを見てもこっちを見ても粽である。
昨日、夜の授業の前に食べた、二胡の陳老師家定番の上海風粽は、豚肉が入っているかいないかわからないくらい少なく、その分卵黄が多かった。お馴染の具の一つ、大粒落花生も美味でまさにほっぺが落ちた。
水曜日、日本語の生徒さんにもらったのもおいしかったが、陳老師のの方は、食後まったく胃にもたれなかった。すごい。
2個もらったので、今夜もう一ついただくのが楽しみだ。
日本語の授業の予習も、あとわずかになった。講師をして1年半、100人くらいの生徒さんを教えただろうか。200人に届くかな。
今、二胡母は人生の岐路にあるが、これまでの様々な出来事が集約して現在を作っている。この講師業を始めたことも大きな要因だろう。娘たちがだいぶ手を離れて、二胡母の状況を詳しく知る友人がとても積極的に社会に出ること、自分で収入を得ることの重要さを説いた結果であった。
まず、二胡母はこの仕事をして、結婚後初めて人に褒められた。家にいても褒められたことがなく、自分の存在価値を見失いそうになっていた者にとっては、それはそれは貴重な救いだった。
そして、出会った多くの生徒さんの中には、おそらく一生のつき合いになるだろうと思う人もいる。
私が7月に“一時帰国する”と耳にはさんだ生徒さんが、
「先生、今度いつ帰って来るんですか?」
と真剣に訊いてくれると胸が痛む。
人生、わからない。また、帰って来るかもしれない。