今日20日(水)、台湾の約半分の地域が学校、企業ともに休みになっている。二胡母の住む台北は、朝から雨は降っているが、そう強くはない。
しかし、時間が経つにつれて、すなわち、台風が北上するにつれて、台北の雨風は強まるとは朝からわかっていた。
水曜日はまず永和校で〔日本語中級〕クラスがある。ここは、もっとも長く担任しているクラスのひとつで顔馴染みの生徒さんが非常に多い。
その中の一人、50代女性の古さんが粽(ちまき。中国語では“粽子”)を一個持って来てくれた。そう、今週土曜日(23日)は《端午節》。皆で粽を食べ、この日を境に台湾の真夏が始まるとも言われる日である。
その古さんが言う。
「**市場で買ったこの粽、私が作るのに味がとっても似てるの。だから、今年は作らないことに決めたわ。」
餃子同様、粽作りも体力も手数も必要なのだそうだ。古さん、ホッとしている。そして、わざわざ私のために一個持って来てくれたのだった。
午後3時に、台北駅前近くの漢口校で〔日本語初級〕の授業を終えると、受付女史が、6時以降の授業は警報が出て中止になった、と伝えてくれた。いよいよ台風が台北に接近してきたのだろう。
そこで、二胡母はこの分校に残り、古さんにもらっためちゃくちゃおいしい粽を食べて、これを書いているわけだ。
明日はどうなるだろう。今夜のうちに台風が台北を離れてくれることを祈る。