821.台湾の夏休み、今日30日(土)から始まる。帰国準備もスタート。シェラトン・タイペイ、2階の日本料理屋『桃山』で蔡さん父子と食事。台北、この夏最高の暑さ。室内でも32度に達する。

 台湾の夏休みが始まった。
 なのに、7:30AM、ランが早々とケータイで二胡母を起こす。
「ママ〜、早く来てよ〜!」
 今日30日(土)から2日かけて、帰国の荷造りをするため、そっちに行くからね、と言っていたからだ。
 9時にやっと父子たちがいるマンションに着き、1時間余りスーツケースに娘たちの衣類を詰めて、また自分の部屋に戻り、シャワーを浴びた。

 今日は台北中央駅の裏側にあたる忠孝東路に立つ、シェラトンホテル2階の<桃山>という日本料理の店に行くことになっていた。二胡母が五十音を教えたことがある生徒さんで、特に話をする機会が多く、また最年長の60ウン歳くらいの見るからに紳士で、印象に残る人だった蔡さんが招待してくれたのだ。
 二胡母、目が効くのか、本当に蔡さんはその上品さ、地位の高さが嫌味なく溢れ出る人で、実際大きな事業を手掛けていた。医薬関係だが、〜協会会長、などの肩書も名刺に所狭しと書いてある。
 3人娘の父親で、上2人はアメリカで弁護士をしていて、17歳離れた三女は同国の高校2年生。その三女が日本の大学で医学を学びたがっている、夏休みに台北に帰って来るから、3人で食事しましょう、と以前から声をかけてもらっていた。これも出逢い、きっかけ、世界が広がるだろうなどと思い切って招待を受けてよかったと思った。

 シェラトン・タイペイ。さすがに高級ホテル〜、と感じさせる面構え、空気、サービス、味であった。ああいうレベルを日常生活の一部としている人は確かにいる。そんな人をいっぱい見た。
 でも、さほど羨ましいとも思わなかった。シェラトンに自分を合わせる必要はないのだ。基準は自分。二胡母は、精神的に、霊的に目標とする境地に達したい。それがいちばん大切。
posted by 二胡母 at 20:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾の親しき人々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


820.29日(金)、娘たちの小学校(台北全域ともに)終業式。一学年最終日。二胡母も今日で日本語講師引退。二胡レッスンもひとまず終止符。切ない、切ない母娘の夜。

 昨日はランが泊まりに来た。終業式を翌日に控えたラン、26人全員がしなければならない先生とクラスメイトたちへの挨拶の言葉を夕食中から就寝直前まで、何度も練っていた。
 台湾は9月に新学年度が始まるため、今日29日(金)は2年間同じ担任の先生とクラスメイトとの別れの日でもある。(娘たちの小学校は2年に一度だけクラス替えがある)「学校に行きたくない、楽しくない」と言っていた時期もあったが、深刻化せず、とても残念そうだ。
 特に、担任の林老師をとても尊敬し、懐いていた。
「明日、絶対泣いてしまうやろうな………」
 うん、それは容易に想像できた。

 今日は、二胡母も日本語講師、最終日である。ラストクラスは、今夜7時からの〔日本語中級〕クラスだ。
午前中の新店校〔日本語初級〕ともに担任が長かった。
 日本語の授業の間に、二胡レッスンもあった。テレサ・テンの『小城故事』が合格になり、3曲連続今日もテレサ・テンの『甜蜜蜜』を習った。
 陳老師の弟子になって2年3ヶ月。楽しかったなぁ〜。老師のおかげで、かなり上達したとも思う。台湾に戻った時にもレッスンをお願いすることになっている。これからは基本的にメル友となる。

 二胡母は言うまでもないが、8歳のランが、人生にはどうしても避けられない変化、別れがあることを強烈に
初めて知った様子がうかがえた。
「そうよ。生きてたら何度もあること。でも、幸せなことだとも思わない!? そんなにバイバイするのが名残惜しい人たちと会えて、これから友達でいることもできる。たくさん思い出もできた。ね?」
 娘は確かに成長している。

 ゆうべは母娘、同じような切なさを感じつつ、眠りについた。
posted by 二胡母 at 18:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 二胡母随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


819.28日(水)、今日も代講、今日も夏空の台北、34度。「二胡母先生が日本へ帰る」ニュース、学校を駆け巡る。

 台北、きれいに晴れている。空はいい青をしている。
 最終週の今週は火木ともに代講が入っており、今日も出勤している二胡母だ。
 
 午前中は永和校で<日本語上級>の授業。そこには、昨日お別れの挨拶をした中級クラスの3名の生徒さんが出席。それぞれから台湾名物のお菓子をいただいた。人生の大先輩である人たちからで、恐縮しきりだった。
 そこからバスに乗って、台北中央駅前校に移動。その時見た電光掲示板の気温が「34度」と出ていた。今朝聴いたラジオの予報と同じだった。

 それにしても、あちこちで教えたことのある生徒さんから、
「先生、日本に帰るんですか。」
などと声をかけられる。直接話していなくても、最後の授業で挨拶をすれば、その生徒さんたちからどんどん広がって行くのだろう。うれしいような怖いような心境だ。

 11年暮らした台北、1年半教えた学校から一旦離れるとなると、感慨は予想以上に深い。
 これまで様々な“現実の変化”に向き合ってきたが、慣れるようなものではない。しっかり地に足をつけなければ。生かされるだけ生き抜かねばならないのだ。
posted by 二胡母 at 17:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 二胡母随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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