792.国際結婚仲介業者を通し、お見合いしてベトナムから台湾人に嫁いだ女性の物語。何年も里帰りできない恨み言を最近頻繁に打ち明けるようになった彼女。そんな境遇にあったらどうするか。どこまで耐えられるか。考える“外国人妻・二胡母”。

 このブログにも何度か登場したことがあるベトナム人女性に、今朝出会った。
 彼女は、3月まで二胡母が住んでいたマンションの下の階の台湾人男性のもとへ、仲介業者を通じてお見合いをして、ベトナムから嫁入りした人だ。小1の息子と小3の娘がいる。彼女はいわゆる副収入を稼ぐために、マンション住人が出すごみを分別し、市のごみ収集車が来る午後2時頃までに門の外の道路際に出したり、マンション内外の清掃をしている。休みは水曜日と日曜日だ。

 彼女とはちょくちょく話す機会があった。子供の年齢は近いし、「外国人妻」で同類項に入る。それに彼女は朗らかで人懐っこい。
 “嫁不足”傾向にある台湾は、国際結婚仲介業者に頼み、ベトナムや中国からお嫁さんをもらう男性はそう珍しくない。お金を出して、外国から奥さんをもらうのだ。
 よって、どうしてもそういう妻の立場は台湾人の夫より弱いのが常だ。その彼女は一人っ子の二胡母とちがって、10人きょうだいがいるが、両親はもうかなり高齢で、お母さんが病気がちだという。そうでなくても、子供をつれて、せめて1〜2年に一度は里帰りしたいのは当然だ。

 だが、彼女の夫は許さない。二胡母もここ1〜2年は自腹を切って日本へ帰っているが、ベトナム妻は毎月わずかずつ貯金して、故郷に帰る日を楽しみにしているが、それでも「仕事はどうするんだ。家事はどうするんだ」と夫はいい顔をしない。ケンカもしょっちゅうだと言う。
「ベトナムに帰ったまま、もう台湾に戻りたくないと思うわ、時々。でも、子供たちがここにいる限り、それも………」
 彼女は親子3人で帰国するお金をためるまで待てないから、一人で帰るつもりだ。

 国際お見合い結婚した夫婦が、すべてそんなふうではないとは思うが、聞いていてつらい。肩や腕が痛い職業病を持ちつつ、頼みを聞いてくれない夫を尻目に耐えている彼女はえらいと思う。二胡母だったら、どうしていただろう。絶対ダメだ。
 それは、私たちが生まれ育った環境なども影響しているとは思う。彼女はきっと農村部の裕福とは言えない家庭で育ち、いわゆる“もっと広い世界”を見ていない。生き方の選択肢が意外に多いことも考えないかもしれない。それがいいとか悪いとかではなく、そんなことを思い描いてはため息をつく私だ。
posted by 二胡母 at 12:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 二胡母随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


791.二胡母、2日に一度は日本の両親にメール。ゆうべは、娘たち2人ともが二胡母宅に来ると書いていたら、父から孫たちに国際電話がかかる。小1メイの日本語力低下は顕著。何とか維持、上達して欲しいと祈る母。

 二胡母、平均して2日に一度は日本の両親にメールを書く。
 病床にある79歳の父は、視力も弱り、母に読んで聞かせてもらうようだ。昨日は午前中にメールを送っていたのだが、午後6時半頃、二胡母のケータイが鳴った。父からだった。
「お父さんや。」
いつもの第一声。に続き、
「今日はランもメイも来とるそうやなぁ。」
と言う。あ、もうメールを見たんだな、と直感した。
「SKYPEでも、長いことメイの顔見てへんけど、元気か?」
と父が言うので、ケータイをメイに渡す。
 二胡母、そのそばで冷や冷やして聞いていた。娘たちの日本語力は、台湾の小学生になってから目に見えて落ちたが、二胡母よりパパといる時間の長いメイの衰えはひどいものだ。じーちゃんとちゃんと会話できるだろうか………
 父が何やら話しかけていて、メイは時折うん、うん、と頷いて返事している。やはり、聴力は低下していない。じーちゃんの言うことは全部わかる。ただ、普段から自ら日本語を好んで話そうとはしない。中国語の方が楽なのだ。

 何とか無事にメイと父の会話が終わり、ランに代わる。ランは時々、単語がパッと出て来ず、二胡母に尋ねるものの、メイより相当流暢な関西弁(?)を話す。姉妹の日本語力の差は歴然としてきた。
 約一ヵ月後日本に帰るが、メイが言葉の壁に疲れて、日本滞在を嫌がるようになるのではないかと、内心案じている。“どちらも頑張って勉強しなきゃ不便だ、困るぞ”という切迫感も小1ではない。

 基礎はできているので、元のレベルに戻るのは速いが、中国語道を突っ走るメイに、日本語を振り返る何かきっかけが欲しい。














posted by 二胡母 at 17:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイリンガルへの険しき道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


790.愛弟子の一人、35歳の黄さんは、日本語マスターのため会社を辞めた人。北海道苫小牧市の女性と将来を約束し、遠距離恋愛。プロポーズは日本語能力検定一級に合格してから。応援したい日台カップル。

 二胡母と親しい生徒さんの中に、黄さんという35歳の男性がいる。バスケットをやっていた黄さん、それが頷ける立派な体格、187cmでがっちりタイプ、非常に重厚感(?)ある人だ。
 でも、正直で心根の優しさが、少し話をすればわかるので、体格からくる威圧感などちっともない。

 かなり前になるが、二胡母の授業にちょくちょく来るようになった黄さんに年齢を尋ねると、35だと言う。そして、日本語能力検定の一級に合格し、英語も磨くために思い切って会社をやめ、数年間勉学に専念すると話していた。
 彼の勉強ぶりからはその意気込みが伝わる。日本語の教科書は書き込みで余白がないほど。同じテーマを3人の先生の授業で聞く、とも言っていた。皆、教え方が違うから、それも力がつくと。

 好青年の黄さん、結婚はするつもりないのかな、と考えていた頃だったか、あるきっかけで知り合った北海道苫小牧市在住の女性と遠距離恋愛をしている、と小さな声で打ち明けてくれた。彼女の写真も見せてくれた。できるだけ早く結婚したいが、
「まずは日本語能力検定一級に合格してからです。」
と言う。
 彼女とのメールは毎日。結婚後、台湾に住むか、北海道に住むかは検討中とのこと。

 誠実で温かな黄さんを待っている女性を、うらやましく思う二胡母である。がんばれ、黄さん!
posted by 二胡母 at 11:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本語講師生活あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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